浅草文庫って浅草の本屋さんなの?
Japanshop結の店頭で、女性客が思わず足を止める「浅草文庫コーナー」
とても人気ある革製品ですが、『文庫』と聞くと「浅草の本屋さんなのかな?」と思う方もいるかもしれませんね。
実際に私もそう思いました。浅草文庫の文庫は『文庫革』のこと。文庫革とは「白くなめした革に装飾がしてあるもの」の総称だそうです。
浅草文庫さんのHPによると、文庫革の歴史は古く室町時代、手紙を入れる文箱に白革を貼り、絵などの装飾を施したことが始まりだとされているそうです。
文箱に使っていたから「文庫」と名前がついたそうですよ。
浅草文庫の始まりは着物メーカー
「浅草文庫」はもともとは創業1983年の着物の染屋さんで、成人式などで着る振袖をデザインして染めていたそうです。
女性の目を虜にする浅草文庫の魅力の原点は「着物」にあったんですね。
しかし時代の変化で着物業界も不況となり、自社の伝統技術を活かすため試行錯誤しているとき、播州姫路の特産品「白なめし革」に出会います。
舞台を白い絹から白い革へと移して、もの作りを豪華なきものから、繊細なバッグや財布に移していったのですね。
やがて長い期間を経て、美しい浅草文庫の文庫革が完成します。
その美しさの秘密をお教えしますね。
絵付けが着物を染める「友禅ならではの美しさ」
浅草文庫の特徴は、絵付けを「友禅」という着物を染める技法でおこなっている点です。
着物メーカーだった時の技術を活かして、浅草橋の工房で友禅職人が今でも作っているそうです。
ひと作業ひと作業、一筆一筆、色を重ねていくことで、あの繊細な濃淡や陰影を生み出しているのです。この丁寧さとこだわりが、女性の感性を捉えて「一目惚れ」を生み出すのでしょうね。
母の日におススメ 人気投票ナンバーワンの柄 「花菱」
店頭でのお客様の人気投票で見事な第一位に輝いた「花菱」
この柄は一色一色を丁寧に重ねていく「型友禅」で白革を染めています。
一度染めた色が乾かないと次の色に進めないので時間もかなりかかるそうです。
この「花菱」の柄では、型友禅の工程をなんと18回繰り返します。
途中で型がずれてしまうと商品にならないので、職人さんの集中力はかなりのものになるそうです。
型友禅の次は「手描き友禅」
染め上がった場所に職人さんが一か所ごとに筆を入れていきます。この「花菱」では、花びらや笹の葉の中に綺麗なグラデーションを描いていくことで、絵柄に立体感が生まれて、温かみと華やかさもプラスされていきます。
最後に図柄に合わせた金型で型押しすることで、浅草文庫の特徴である、ふっくらとした手触りの文庫革が完成します。
この型押しの圧力は、なんと100トンの力が加わるそうです。上品な革の表情の陰でこんな力に耐えているんですね。
四季折々の縁起の良い花を図案化した「花菱」は、浅草文庫の代表作でもあり、柄の精密さと手仕事の美しさで、結のスタッフ一押しの柄になっています。
アイテムも豊富で、長財布、折り畳み財布、カードケースが人気です。スマホケースやお薬手帳ケースもありますよ。
色の種類も豊富なので、ぜひ店頭にてお好みの色目に出会って「一目惚れ」した柄を、
自分へのご褒美ギフトとして、大切な方へのお誕生日ギフトや母の日ギフトにしてくださいね。