縁起の良い柄を30種類散りばめた、特別なパッチワーク印伝
東京浅草の前川印伝さんに数量限定で特別に制作して頂いた特別な印伝長財布をご紹介します。前川印伝さんはもともと革の縫製業から創業しているので、鞄や財布の縫製がとても上手です。特に代名詞であるパッチワークの処理は抜群のメーカーさんです。その縫製技術に力を借りて、私達の会社の創業30周年にちなんだ30種類のお目出度い柄の印伝を使ったパッチワークのお財布を数量限定で制作しました。
配色は3配色
エネルギーとパワーの象徴「赤」、財産を生み出す金運UPの「黄」、健康と長寿、成長を意味する「緑」をベース色としました。そして30柄の選定です。前川印伝さんの今まで制作した柄の資料を全て見せていただき、結のスタッフが各柄の意味を調べて、順番に絞り込んでいきました。下の表は赤色の組み合わせ表になります。3配色のパターンを完成するまでに、この作業で約1ヵ月かかりました。
次にパッチワークの組み合わせのバランスを取っていきます。赤く染めた鹿革に白漆の印伝と、黒く染めた鹿革にピンク漆の印伝をどのように並べていくのかを、前川印伝さんにサンプルを作っていただいて実際に並べていきました。大き目の柄と小さな柄を隣り合わせにした時の見た目が柄によって全く違って見えるので試行錯誤を繰り返した場面です。
同様に、黄色は黒く染めた鹿革に黄色漆の印伝、黄色く染めた鹿革を使うととても派手な印象となるため、敢えて黒く染めた鹿革に白漆の印伝と組み合わせることで上品なパッチワークになりました。
緑に至っては、実は3配色を使用しています。緑色で染めた鹿革に白漆の印伝と、黒で染めた鹿革に白漆の印伝だけではどうしても深みが出なかったために、カーキ色でも鹿革を染めてもらい白漆を置いた印伝の3配色の組み合わせで落ち着きました。
制作期間におよそ半年、いよいよ形となります
ここまで約2ヵ月、ここから指定の色柄で前川印伝さんの職人さんに革を染めていただきます。柄数と色目が複雑なので大変無理をお願いする作業となりました。この間に前川印伝さんと財布の内側の革の色を決めていきます。
20色ほどのサンプル皮を染めていただき、外のパッチワークの色とのバランスで決めていきました。赤は内側も赤色で、緑は内側も落ち着いた緑で決まりましたが、黄色だけが決まりませんでした。内側も黄色にすると派手すぎて違和感を感じるのです。最後は前川印伝さんのアドバイスで黒い革にすることで決定しました。内側を黒にする為、財布の縁取りの革も黒に統一してバランスを整えました。赤と緑はそれぞれベースの色の振り取りにしてこだわりを持たせてあります。
ファスナーの色も通常はシルバーですが、幸運を招く財布に拘って特別にゴールドに変えていただきました。同様にファスナーのテープの色も赤と緑は同じ配色の布にしてあります。(黄色はやはりバランスを見て黒がマッチしました)
いよいよ完成、名付けて「印伝福財布」
更に3か月の期間を経て、完成した財布が届きました。名付けて「印伝福財布」
数量限定販売となりますので、ぜひ店頭で手に取ってこだわりのお財布をお確かめください。
30周年記念限定 パッチワーク印伝30柄福財布「赤」
30周年記念限定 パッチワーク印伝30柄福財布「黄」
30周年記念限定 パッチワーク印伝30柄福財布「緑」